背景をぼかしたいときは、F値を小さくするとよいと言われます。ところが、F値をいちばん小さくしても、思ったほどぼけないことがあります。背景のぼけ方は、F値のほかに3つの条件にも左右されるからです。
条件1 F値を小さくする
F値を小さくすると、ピントが合って見える範囲が狭くなり、背景がぼけやすくなります。まずは、レンズで選べるいちばん小さいF値にしてみましょう。
条件2 被写体に近づく
カメラと被写体の距離が近いほど、背景は大きくぼけます。花や小物を近くから撮ると背景がよくぼけるのは、このためです。

条件3 被写体と背景を離す
被写体のすぐ後ろに壁があると、F値を小さくしても壁はあまりぼけません。被写体に壁から離れてもらうか、背景が遠くなる向きから撮りましょう。

条件4 焦点距離の長いレンズを使う
ズームレンズなら、望遠側にして少し下がって撮ると、背景がぼけやすくなります。背景として写る範囲も狭くなるので、余計なものを画面から外しやすくなります。
手軽に試す順番
- F値をいちばん小さくする
- ズームを望遠側にする
- 被写体に背景から離れてもらう
- ピントが合う範囲で、被写体に近づく
F値を小さくするほど、ピントが合う範囲は狭くなります。人物を撮るときは、カメラに近いほうの目にピントを合わせましょう。目にピントが合っていれば、ほかの部分がぼけていても自然に見えます。