山や街並みのような風景は、手前の花から遠くの山まで、全体がくっきり写っていると見ごたえがあります。全体をくっきり写すには、F値と、ピントを合わせる位置の2つが大切です。
F値はf/8からf/11にする
F値を大きくすると、ピントが合って見える範囲が広くなります。風景を撮るときは、f/8からf/11を目安にしましょう。
それなら、いちばん大きいf/16やf/22にすればよいと思うかもしれません。ところが、F値を大きくしすぎると、光がレンズの絞りを通るときに広がり、写真全体が少しぼやけます。この現象を回折と呼びます。くっきりさせたいときほど、f/8からf/11にとどめておきましょう。
ピントは、画面の手前から3分の1あたりに合わせる
遠くの山にピントを合わせると、手前の花がぼけることがあります。反対に、手前の花に合わせると、遠くの山がぼけます。
ピントの合う範囲は、ピントを合わせた位置の手前より、奥のほうに広く伸びます。そのため、画面の下から3分の1くらいの高さにあるものにピントを合わせると、手前から奥までくっきり写りやすくなります。
シャッタースピードとISO感度
F値を大きくすると、写真は暗くなります。晴れた日の昼間なら、ISO感度を100から400にしても、手ブレしない速さのシャッタースピードで撮れることが多いです。
朝や夕方の暗い時間は、シャッタースピードが遅くなります。三脚を使うか、ISO感度を上げましょう。
広角で撮ると、くっきりしやすい
同じF値でも、焦点距離の短い広角のレンズで撮ると、ピントの合う範囲は広くなります。ズームレンズなら、広角側にして撮ると、手前から奥までくっきり写しやすくなります。